口呼吸を指摘されたことはありませんか?通常の場合、私たち人類は鼻呼吸をおこないます。しかし、なんらかの理由から、鼻呼吸ではなく口呼吸をおこなうことで、歯並びにも影響を与えかねませが、意外にも知る人は多くはありません。そこで今回は、口呼吸と歯並びの関係性について詳しくご紹介して参りたいと思います。
口呼吸ってどのような時になるの?原因は?
冒頭でもお伝えしたように、私たち人類は通常、鼻呼吸をして酸素を体内に取り入れています。しかし、下記のような理由から口呼吸になると言われています。
▼口周りの筋力の低下
通常は舌、上顎に張り付くように位置付けられています。しかし、口周り舌や頬などの筋力のバランスが崩れることで、舌が前に押し出される格好となり、結果として口呼吸になる恐れがあります。
▼会話の減少
近年は会話をしなくとも、メールやSNSを介して意思疎通がおこなえるため、口周りの筋肉が衰退し、結果として口呼吸の原因となってしまいます。
▼口笛などの口遊びの減少
一昔前までは、口笛を吹いて鳥の鳴き声を真似したり、音楽に合わせて口笛を吹いたりする人も見受けられましたが、近年は口笛を吹くことができない若者が増えています。
▼アレルギー症状の増加
国民病と言われるまでに近年増加しているスギ花粉などのアレルギー性鼻炎などもまた、口呼吸の原因になりかねません。症状の1つに鼻呼吸を妨げる“鼻が詰まる”症状が現れるため、口呼吸を余儀なくされることもあり、それが通年化すると、口呼吸が当たり前となってしまい結果、歯並びにまで影響を与えかねません。
口呼吸と歯並びとの関係性は?
歯並びが悪くなる要因は大きく分けると、遺伝性と機能性に分類されます。口呼吸は機能性に分類され、口周りの筋肉の低下や、バランスが崩れることによって歯並びに影響を与えます。
上記でご紹介したように、生活習慣を含む機能性要因によって、歯並びが乱れていきます。
口呼吸が原因となって生じる不正歯列は?
口呼吸を常時おこなっていると、以下の不正歯列になりかねません。
▼出っ歯(上顎前突)
▼受け口(下顎前突)
▼叢生(乱杭歯)
▼開口(オープンバイト)
口呼吸が与える影響は歯並びだけではない
口呼吸は歯並びだけではなく以下のような影響もでてくるリスクが高まります。
▼ドライマウス
▼細菌感染
▼虫歯・歯周病になるリスクが高まる
口呼吸の改善方法は?
さまざまな影響を及ぼしかねない口呼吸の改善法は、まず口呼吸の原因となっている歯列不正を正すために、矯正治療をおこないましょう。また、合わせて口腔筋機能療法(MFT)をおこなうとより効果が期待できるでしょう。
以上今回は、口呼吸と歯並びの関係性について詳しくご紹介して参りました。口呼吸の癖がある場合には、歯並びの影響を与えかねないため、注意しましょう。また、既に歯列不正である場合は、さまざまなトラブルを回避するためにも、口呼吸を改善する矯正治療を検討しましょう。