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受け口とは

「受け口とはどの状態ですか?」「しゃくれていますか?」とご相談頂くことがあります。受け口やしゃくれた状態を反対咬合と呼び、歯列不正の1つです。そこで今回は、受け口とはどのような状態を指すのか、どのような矯正治療が必要になるのか、詳しくご紹介してまいりましょう。

 

受け口はどのような状態なの?

正常の場合、上額の前歯が下顎の前歯に覆いかぶさるように、上下の歯が咬み合わさっています。しかし、受け口・しゃくれ・反対咬合と呼ばれる状態の場合には、下顎の前歯が前に突き出し、上顎の前歯が後退した咬み合わせになります。

 

受け口はどのような支障があるの?

 

▼見た目

美しい横顔と言われるEラインは、鼻の先端から顎の先端を線で結んだ時に、線内に上下の唇が収まっている状態を指します。一方、受け口はEラインから下唇が越え、前突している状態であるため、見た目にコンプレックスを覚える人も少なくありません。

 

▼機能性

受け口は見た目だけではなく、機能性にまで影響を及ぼします。

受け口の状態は、上下の歯が適切に噛み合っていないため、食べ物をしっかりと粉砕することができずに、咀嚼や嚥下に影響を及ぼすリスクをともないます。また、結果として消化不良などを起こし、胃腸に負担をかける恐れもあります。

 

▼筋肉

咬み合わせは口周りの筋肉にまで影響を及ぼします。正常な咬み合わせでない場合、肩などの筋肉に影響を与え、肩こりの症状などがでる原因となりかねません。

 

どのような矯正治療が必要なの?

受け口の治療は、子どものころからおこなうことが理想であると言われています。

なぜならば、子どものころであれば、顎の骨もまだ成長途中であるため、骨格から成長を促し、理想の歯並びになるように治療がおこなうことができます。

しかし、成人になると顎の成長が止まるため、骨格から成長を促すことができないため、受け口を改善するためには、外科手術が必要になるケースもあります。

口腔外科が備わっている大学病院などの設備が整った医療機関で、下顎骨切り手術をおこない、その際には数週間の入院が必要になります。

 

以上今回は、受け口について詳しくご紹介してまいりました。お子さんの受け口の場合には、骨格から成長を促し改善できるケースもあり、お子さんの受け口の治療をお考えの際には、早めに歯科医院を受診しましょう。また、成人の場合であっても受け口を治療できないわけではありません。矯正治療をお考えの際には、お気軽にご相談ください。

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