「口を閉じようとしても閉じられない」、「前歯が人よりでている気がする」とお悩みではありませんか?「人の第一印象は歯」と言われるほどに、人の印象を決定づける歯並びは矯正治療で改善することができます。そこで今回は、出っ歯とはどのような不正歯列であるか、どのような治療が適応されるか、詳しくご紹介してまいりましょう。
出っ歯とはどのような状態?
正常の歯並びは、上顎の前歯が下顎の前歯に覆いかぶさるようにして、咬み合っています。
出っ歯は上顎前突とも呼ばれ、上顎前歯と下顎前歯の隙間が6mm以上であると、出っ歯であると言われています。
出っ歯の原因は?
出っ歯は、歯が重なり合うように生え、でこぼこした歯並びである「叢生」の次に多い割合でみられる不正歯列の1つです。
出っ歯は、以下のようなことが原因となると考えられています。
▼前歯の生える角度
前歯の生える角度が大きいと、出っ歯になってしまいます。
▼上顎の成長過多
上顎が下顎より成長しすぎて大きくなると、出っ歯となってしまいます。
▼下顎の未発達
上顎前歯が適切な状態であったとしても、下顎の発達に問題がある場合、結果として出っ歯となってしまいます。
▼上下顎の位置のズレ
上下の顎の成長は正常であっても、上下の顎の位置にズレが生じることにより、出っ歯となってしまいます。
▼指しゃぶり
指おしゃぶりをする癖がある場合、出っ歯になる可能性があります。指しゃぶりをすると、上顎前歯を前方に押し出し、下顎前歯を後下方に押すことにより、結果出っ歯となってしまうこともあります。
▼口呼吸
口周りの筋肉のバランスが崩れていると、口呼吸になりかねません。通常口を閉じた状態の舌は、上顎に張りつくように位置付けられていますが、口が常に開いていることによって、舌や頬の筋肉が緩み、舌が前歯を押し出そうとしてしまうため、出っ歯となる可能性があります。
出っ歯であることで支障はあるの?
出っ歯は見た目だけではなく、下記のようにさまざまな支障をきたす可能性があります。
▼口がしっかりと閉められない・閉め辛い
▼口呼吸の原因になりかねない
▼前歯を欠損しやすい
▼前歯で咀嚼しにくい
▼コンプレックスになる
出っ歯の治療法は?
出っ歯は矯正治療をおこなうことで、改善されます。矯正治療は子どもの頃よりおこなうことが理想と言われていますが、出っ歯の治療は成人になっても可能です。出っ歯の矯正治療をお考えの際には、お気軽にご相談ください。