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マウスピース矯正と抜歯の関係

矯正治療は時に、歯を抜くことを余儀なくされることもあります。現在はできるだけ健康な歯を抜くことなく矯正をおこなう方針で治療をおこなっている歯科医院が大半でありますが、マウスピース矯正の場合には抜歯を必要とすることがあるのでしょうか。そこで今回は、マウスピース矯正と抜歯との関係性について詳しくご紹介してまいりたいと思います。

 

なぜ歯を抜く必要があるの?

矯正治療と言えば、歯を抜くことをイメージする人も少なくなく、矯正治療の際に必要に応じて、抜歯をおこなうケースもあります。

例えば、歯を残すことで理想的な歯並びに治療することが困難な場合や、横顔が不自然な仕上がりになってしまう場合は患者さまと相談の上、抜歯をおこないます。

 

マウスピース矯正は抜歯が必要なの?

マウスピース矯正は、歯を抜かない矯正が得意と言われています。

矯正治療をおこなう際に、歯を移動させて隙間を作る必要があります。

ブラケット矯正(ワイヤー矯正)の場合、奥歯の歯を後ろに移動させることは不得意であるため、時に抜歯を余儀なくされることがあります。

一方、マウスピース矯正の場合は、奥歯の歯を後ろに移動させることが得意と言われています。

奥歯を後ろに移動させることで、周囲の歯を移動させることができる分だけの隙間をつくることができます。抜歯をすることなく、理想の歯並びへと近づけることができます。

 

マウスピースに抜歯が必要なときは?

マウスピース矯正は歯を抜くことなく矯正することが得意であるとご紹介してまいりましたが、症例によっては抜歯を選択せざるを得ないケースもあります。

一般的に小臼歯とよばれる歯が抜歯対象となり、1本抜歯をおこなうことで7mm、2本抜歯をおこなうと14mmの隙間ができます。

一方、マウスピース矯正によって隙間をつくる際には、片方の奥歯を後ろに移動させて3mm、両方の奥歯を後ろに移動させて6mmの隙間が生まれます。

理想の歯並びに近づけるために、6mm以上の隙間が必要な場合には、抜歯が検討されます。

 

 

以上今回は、マウスピース矯正と抜歯の関係性について詳しくご紹介して参りました。

インプラントや入れ歯といった天然歯にかわる治療法が確立されていますが、天然歯に勝るものはなく、近年は健康な歯をできるだけ残すべきだと考えられています。しかし、矯正治療において、歯を残しておくことが患者さまにとって不利益になる場合は、抜歯をおこなうこともあります。矯正治療をおこなう際に抜歯が必要か、ご不安な場合はお気軽にご相談ください。

 

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