マイオブレイス矯正という、矯正治療をご存知でしょうか。ブラケット矯正（ワイヤー矯正）に並ぶ矯正治療法として確立している、マウスピース矯正の1つの治療法として、オーストラリアで誕生しました。世界100カ国以上でおこなわれている治療法でありますが、マイオブレイス矯正をご存知でない人も、まだまだいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、マイオブレイス矯正について詳しくご紹介して参りたいと思います。
マイオブレイス矯正ってどんな治療法？
矯正治療といえば、歯の表面にブラケットと呼ばれる矯正装置を装着して、ワイヤーを引っ張る力を利用して、歯を正しい位置へと導いていく治療法が定着しています。
今回ご紹介するマイオブレイス矯正では抜歯やブラケットを必要とせず、マウスピースを装着しながらトレーニングをおこない、お口周りの筋肉を矯正しながら、歯の位置を正しい位置へと導いていく矯正法です。
歯並びが悪くなる原因は？
歯並びが悪くなってしまう原因の1つに筋肉があげられます。
口周りの筋肉である、舌・唇・頬などの筋肉が、バランスを崩すことによって、舌の位置が正しい位置へと収まらず、舌癖や口呼吸、逆嚥下などといった状態となる恐れがあります。
これらの状況が続くとやがて、開口や、上顎前突（出っ歯）、反対咬合（受け口）といった不正歯列になるリスクが高まります。
マイオブレイス矯正の目的と効果は？
従来の治療法であるブラケット矯正などの場合は、歯並びが悪くなってから歯を正しい位置へと移動させることが主な治療法でありました。
マイオブレイス矯正では、歯並びが悪くなる前に、それら原因を改善して、正しい位置へ歯が生えるように導いていくことを目的に治療をおこないます。
お子さんの年齢に合わせて、以下のように治療はおこなわれます。
【0歳から2歳ごろ】
お子さんが正しい姿勢を得られるように、抱っこの仕方や、お世話をする際に気を付ける姿勢などのトレーニングを自宅で実践してもいます。
【3歳から5歳ごろ】
インファントと呼ばれるマウスピースを1日10分から20分ほど装着し、筋肉のバランスを整えるトレーニングを自宅で実践してもらいます。
【6歳から9歳ごろ】
マイオブレイストレーナーと呼ばれるマウスピースを装着し、お口周りの筋肉が適切に機能できるように矯正し、筋肉のバランスを整えるトレーニングを自宅で実践してもらいます。
以上今回は、マイオブレイス矯正について詳しくご紹介して参りました。マイオブレイス矯正は、親御さんや家族の協力が不可欠な治療となりますが、歯並びが悪くなる原因となりうる筋肉をコントロールし、歯を適切な位置へと導いていく治療法です。マイオブレイス矯正をお考えの際には、お気軽にご相談ください。
