矯正治療と言えば1年、2年単位の長期的な治療が必要なイメージがありますが、矯正治療の方法によって、その治療期間が異なります。そのため治療法を選択する際には、治療期間も重要なポイントとなります。そこで今回は、目立たない矯正治療で注目されているインビザラインの治療期間について詳しくご紹介してまいりましょう。
インビザラインの基本知識
まず、インビザラインの基本知識をおさらいしましょう。
インビザラインは透明なマウスピースを装着して、徐々に歯を移動させていく、矯正方法の1つです。スタンダードな矯正治療として知られるワイヤー矯正の審美性に欠けるデメリットを、カバーした画期的な治療法として注目されています。
また、簡単に取り外しが可能であるために、お口の中を常に清潔に保つことができます。
インビザラインの治療期間
矯正治療は長期的な治療期間が必要であるイメージではありますが、インビザラインで全体を矯正する場合の平均治療期間は2年から2年半ほどと言われています。部分的な矯正の場合には、早ければ半年から1年かからないこともあります。
その他の矯正治療の治療期間
インビザラインの治療期間は、そのほかの矯正治療の治療期間と比べると、違いがあるのでしょうか。
▼ワイヤー矯正(ブラケット矯正)
スタンダードな矯正治療と言われるワイヤー矯正で全体を矯正する場合の平均治療期間は、およそ2年~3年です。
矯正治療は、治療開始時の年齢があがるほど、治療期間も長くなる傾向があり、20代以降に矯正治療をおこなう場合には、3年前後の期間が必要となることもあります。
▼裏側矯正
スタンダードなワイヤー矯正は歯の表側の表面にブラケットと呼ばれる矯正装置を装着しますが、裏側にブラケットを装着することで口元から矯正装置が見えることはありません。
しかし、歯の表側に装着するワイヤー矯正より加わる力が弱いため、裏側矯正の治療期間は、歯並びの状況にもよりますが、1年~4年前後の期間が必要であると言われています。
▼インビザライン以外のマウスピース矯正
インビザライン以外のマウスピース矯正の治療期間は、およそ2~3年、部分矯正ならば、1年かからないケースもあります。
インビザラインの保定期間
インビザラインに限らず、これまでご紹介した矯正治療にも保定期間が必要になります。保定期間とは、治療を終えた歯が元の位置に戻らないように、正しい位置を保定する期間です。
リテーナーと呼ばれる透明マウスピースを装着して保定し、矯正治療にかけた期間と同じ期間の保定期間が必要と言われています。保定期間中にしっかりと保定しないと後戻りをしてしまうため、保定をしっかりとおこなわなければなりません。
以上今回は、インビザラインの治療期間について、詳しくご紹介して参りました。インビザラインの治療期間をしっかりと把握し、治療を受けましょう。